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水越門樋 (みずこしもんぴ)
この煉瓦(れんが)製の樋門は、明治37年(1904)に水越排水に新河岸川からの逆流を防ぐために造られたものです。
通水口の断面形はかまぼこ状のアーチ型、扉は水の流れに反応して開閉する観音開き構造となっています。煉瓦の積み方は、長面の段と短面の段を交互に積むイギリス積みと呼ばれるものですが、通水口上のアーチづくりには短面を縦に三段、上端部は短面を縦に一段積み、意匠性を出しています。表面に「水越門樋」、裏面に「明治37年2月」の銘板がつけられています。
煉瓦製の樋門は、明治時代中頃~大正時代にかけて埼玉県内に数多く造られた、県を代表する近代化遺産です。富士見市内にも荒川と新河岸川沿いに7基以上造られましたが、現在は2基が残るだけとなっています。
富士見市・富士見市教育委員会
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※2基・・・水越門樋、山形樋管
※樋門は全国各地に見受けられますが、木造や石造が多く、煉瓦造りの樋門が数多く建造された埼玉県は全国的に見て特異です。
※煉瓦の積み方はいろいろですが、代表的な積み方のイメージ図(インターネットより)