ふじみの坂・・・土橋の坂と高田屋の坂
2018/09/23 17:24:40
市域に流れる「権平川」をご存知ですか?
今は殆どが暗渠化しているので見える場所が少なくなっています。その権平川は富士見江川の支流になりますが鶴馬支台(武蔵野台地)を深く穿孔し、起伏に富んだ地形を形成しています。県道266号ふじみ野朝霞線の交差点信号「鶴瀬駅前」(谷津の森公園の横)と「鶴瀬」の間で権平川とクロスしています。
「権平川」をクロスする双方向の県道に坂名があります。
■土橋の坂・万兵衛坂
「鶴瀬駅前」の信号から谷津の森の前を経て道路下を流れる権平川に至る坂である。
昔、権平川には土橋が架かっており、その西側に土橋(つつ橋)という屋号の家(横田家)があるので「土橋の坂」と呼んでいた。また、東側には万兵衛という馬車を引く馬方が住んでいた。他の人では扱えない暴れ馬を上手に扱うので有名であったことから、その名前をとって「万兵衛坂」とも呼ばれた。
■高田屋の坂・妻屋の坂・重馬喰(じゅうばくろう)
権平川から南に登る坂で「鶴瀬」信号に至るまでの坂である。それぞれの坂のそばには「高田屋」「妻屋」「重馬喰」など商家や旧家の屋号をとり、付けられたものであるという。これらの坂名は各地に通用した名であったという。
※坂名の説明は、ふるさと探訪部会の「ふじみの坂」冊子を参照した。