阿蘇神社の説明板の内容を読み写す。
阿蘇神社(由来)
富士見市東大久保83番地鎮座
一、祭神 阿蘇比女之命(アソヒメノミコト)
二、信仰 五穀豊穣・家内安全・商売繁昌・学業成就・交通安全・諸厄祓い。
三、由緒 創立年代不詳なれど旧来一村の鎮守なり、明治5年村社に列せらる。
「阿蘇比女之命」は、神武天皇の皇子、神八井耳命(カムヤイミミノミコト)の第6子、健磐龍命(タケイワタツノミコト)が阿蘇の地を開拓し、その土地の阿蘇都媛命(アソツヒメノミコト)(阿蘇比女之命)を娶って住んだ。その後この命の子、速瓶玉命(ハヤミカタマノミコト)が祖神として祀ったのが阿蘇神の起りである。従って、開拓祖主、農耕神であった。
「日本紀略(キリャク)・弘仁14年(823)十月の条・従四位下五等、健磐龍命に、封20戸を充て奉る・この神、災旱(エンカン)の時祈れば即ち雨を降らし国を護り民を救う」と記される。「貞観元年(859)神階累進して正二位に達した。阿蘇比女之神も同年17年、従三位に進んだ」。
江戸末期、斉藤月岑刊行(ゲツシン 文化1年~明治11年)の「江戸名所図絵」の記載に同社の棟札文が見られる。 「氷正元甲子年(1504)奉造立阿蘇大明神本殿成就所 七月大吉祥日。別當本山修験萬蔵院。」同棟札後面 「天下太平国土安全氏子繁。比下文字讀み得べからず」。
四、合祭神 素戔嗚尊スサノオノミコト・菅原道真公・大日孁尊オオヒルメノミコト・宇迦之御魂命カカノミタマノミコト・市杵島媛命イチキシマヒメノミコト
五、祭典 1月1日 元旦祭
2月23日 祈年祭(豊年祈願祭)
4月19日 春大祭(春祈祷)
7月14、15日 八坂神社祭(天王様)
10月19日 秋例大祭(お日待)
11月29日 新嘗祭(新穀感謝祭)
六、境内社 八坂社 素戔嗚尊スサノオノミコト
山神社 大山祇命オオヤマツミノミコト
子安社 木花開耶姫命コノハナサクヤヒメノミコト
疱瘡社 大己貴命オオナムチノミコト・少名彦命スクナヒコナノミコト
稲荷社 宇迦之御魂命ウカノミタマノミコト
琴平社 崇徳天皇スウトクテンノウ
社務所新築記念
平成21年1月吉日 阿蘇神社氏子会