あっちこっち散策人 さんの口コミ / 渡戸の庚申塔

渡戸の庚申塔
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ふじみの坂・・・仕付(しつけ)の坂・新水車(しんぐるま)の坂

 川越、上福岡、苗間を経て砂川堀に架かる栄橋を渡り、渡戸に入ると昔は「しつけの車屋」・「新水車(しんぐるま)」と呼ばれた榊原家の水車屋があり、周囲には湿地や水田が広がっていたという。
 この地へ南畑方面から田を仕付(田植え)に行く時、戻る時にどうしても通らなければならない坂道で、いつしか「しつけの坂」、水車屋の名前から「新水車の坂」と呼ばれるようになった。
 この道は川越から江戸に通じる裏街道的な江戸道で、坂上の少し手前の角に庚申塔が建立されており、右側面に「是ヨリ右江戸道」、左側面は寛政四年(1792)十一月鶴馬村願主渡戸中の銘文が刻まれ旅する人たちへの道するべでもあった。

※坂名の説明は、ふるさと探訪部会の「ふじみの坂」冊子を参照した。
※栄橋は富士見市の渡戸橋・竹際橋のひとつ上流に架かっている、ふじみ野市の橋
※水車屋を始めたのは弘化2年(1845)で、大正の終わりごろまで約80年間営業。開業時には既に2軒の水車屋(砂川堀上流の大井町、下流の貝塚山)があったが、渡戸地区としては初めの水車屋でもあり、新水車と呼ばれた

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